アルファ受信体遮断薬

アルファ受信体遮断薬

アルファ受信体遮断薬

アルファ受信体を介した交感神経の働きによる前立腺の過剰な収縮、すなわち機能的閉尿に対する薬です。この薬がアルファ受容体に結合することにより、交感神経の命令が前立腺内の平滑筋に伝わらないようにします。このため平滑筋の緊張が和らぎ、尿道の締め付けが弱まるので、尿が出やすくなります。

 

血管内の平滑筋にも作用することがあり、血圧の高い方が使いすぎると血圧が下がり、排尿障害だけでなく高血圧の治療にもなります。一挙両得といった場合もあります。血圧が正常あるいは低めの方では血圧は下がらないとされていますが、時には血圧が下がって立ちくらみやふらつき感が起こる場合があるので、そのような方は服用には注意が必要です。

 

日本だけでなく世界中で、アルファ受容体遮断薬が前立腺肥大症に対する第一選択役とされています。前立腺肥大症の療法でまず最初に試していただく薬ということになります。この薬が開発されたことにより、手術の件数が減ったというほど効果のある薬です。効果発現が早く服用開始から数週間で効果が出てきます。しかしこの薬は症状を和らげるための薬なので、肥大した前立腺を小さくすることはできません。したがってちょうど、高血圧に対する、いわゆる高圧在と同じで服用を中止すると症状が元に戻ってしまうことがあり、長期にわたって服用し続ける必要があります。

 

現在、日本で前立腺肥大症に対して承認されているアルファ受容体遮断薬には、プラゾシン、テラゾシン、ウラピジル、タムスロシン、ナフトピジル、シロドシンの6つがあります。同じアルファ受信体遮断薬でもそれぞれに特徴があり、また国によってきめられている薬そのものの値段も違います。

 

尿の勢いが悪い、尿が切れる、おなかに力を入れないと排尿が難しいといったいわゆる兵尿症状の強い方にはまずはタムストロシンを処方します。
トイレに間に合わず脳を漏らすことがある、昼間や夜中に何度もトイレに行く、残尿後に名だ尿が残っている感じがする、などの刺激症状が強い方にはナフトピジルを処方するといったように、患者さんの症状に合わせて薬を変えていきます。
また薬の効き目には個人差がありますので、ある薬では症状の改善が見られなかったといいう場合にも違う薬を試してみて改善に何度もチャレンジすることが大切です。

 

 

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